九州4県 雨中のキャンプツーリング(^O^)/ その3
<10月17日(木)>
午前6時・・・天幕泊の朝は,本当にいつも気持ちがいい(^O^)。
テントから這い出してごそごそしていると,見事な朝焼けが!
さあ,今日も気持ちよくツーリングが始められそうです。
まずは,買い置きしてあったコッペパン2個の朝食。
この時のためにと阿蘇で買ったコーヒー豆を道中で紛失しちゃったので(自業自得ですが・・・),飲み物は冷たい「阿蘇の天然水」(-_-;)だけ・・・。
でもまあ,このロケーションを眺めながらの朝食は,十分贅沢です。
朝食後,荷物を整理して「さあテントをたたもうかな」って考えながらも,ぼぉ~ってしていると,昨夜,奥の橋の下にテントを張っていたバイク氏が早くも出発準備を整えて近寄ってこられました。
今日は,これから熊本に出て阿蘇山方面へ向かうとのこと。私とは逆ルートです。昨日の阿蘇ややまなみハイウェイのすばらしさを少し自慢していたところ,「それなら早く見にいきたいですね。今日はもう少ししたら,西の方から雨が降りだすようなので,早めに東(阿蘇方面)に向けて出発します。では~」と。
軽快に走り去っているいくバイク(Honda FTR223かな?)の後部ボックスには「日本一周中」の張り紙が!
うらやましいです。ほんと,私もいつか出かけたい,日本一周(^O^)/
いつ出発して,どこをどう走ってきて,阿蘇の後はどう走っていくのか,何にも聞くことはできなかったけど,頑張ってくださいね~!!
しかし,うらやましてがってばかりはいられません!!!
昨夜,寝る前に確認したYahoo天気では,今日も雨は降らないとのことだったのに,今のバイク氏の話では,今にも降りだしそうな感じ(;^ω^)
とりあえず,荷物を整理して,テントをたたんで,出発の準備をしましょう。
今日の予定は,鬼池港からフェリーで島原半島の口之津港に渡るところからスタートです。
フェリーの出港時刻は,8時。
荷物をまとめて,一切合切を青さん(GSR250S)の背中に括り付け終わったのが,7時過ぎ。
もう少し作業が早く終われたら,1本早いフェリーに乗れたかも・・・。
もっと早く撤収できるようにならないとなあ~(この撤収作業のどん臭さが後々悲劇を生むことに…)。
まあ,それでもきちんと荷物は積めたし(昨日のコーヒー豆紛失事件のこともあるので荷物はいつも以上に慎重にパッキングしました!),まだ空には青い部分も多いので,まずは気分よく,出発出発(^O^)/
天草鬼池港は,すぐ近く。5分ほどで到着。
乗船券を購入します。
青さん込みで,¥1,150-。フェリーを使わずに島原半島まで走ることを考えると,これはかなりコスパがいいのではないでしょうか?
しばらくすると乗船開始のアナウンスがあり,待機場所へ移動。バイクは青さんだけ。車が数台乗り込んだ後に続いて乗船です。
隅っこの方に1台だけ。寂しそうだけど,出港後は一緒にいることはできません(あたりまえか)。しばらくの我慢ですよ,青さん(^O^)
ほどなく船は出港。船内では,後部デッキの椅子に座って,遠ざかる天草を眺めていました。
今回は時間の関係もあって,ほとんど通過しただけとなってしまいましたが,いつかまた再訪して,ぐるっとのんびり走ってみたいですね。宿泊場所については,最高のロケーションのキャンプ場がありますし,しかも無料,タダです(笑)
なんてことを考えてると,すぐに到着を知らせるアナウンスが・・・。乗船時間は30分ほどでした。
青さんのもとに戻ると,すぐ後ろにもう一台バイクが! 少し派手めのリトルカブかな?(車種には疎いので,違ってたらごめんなさい)。私より少し年長っぽいおじさんが黙々と出発準備をしています。目が合ったので会釈をして,私も素早く出発準備にかかります。
と,すぐにゲートが開いて車が出ていきます。おじさんのリトルカブも「お先に~」って感じで走り去り,船内に残っているのは私と青さんだけ。少し焦ります。でもここであわてると,立ちごけやスリップ転倒など,絶対にやりたくないアクシデントを起こすことになりかねません。慎重に慎重に!
・・・,少しぎこちない走りになりましたが,無事,下船することができました(;^ω^)。
さて,これから橘湾沿いにR251を走り,「切通」というところからR34→R499と乗り継いで,「野母崎」方面に向かいます。
知ってる方はこれだけでピンっときますよね。
そう,「軍艦島」を見るというのも今回のツーリングの目的のひとつなんです。
少し雲が厚くなってきたので,早々に出発しましょう。
この区間は,思っていた以上に車が多く,というか,遅めの車が入れ替わり立ち代わり,ずっと前を走る状況が続いたことで,かなり時間がかかりました。
90kmほどの距離を約2時間半(-_-;)。なかなかに疲れました。でもまあ,そんなにペースが悪かったわけじゃないんですね。でも疲れた~~~。
ってことで,11時過ぎに「軍艦島」が見えるポイントに出ました。
が! そのタイミングで雨がポツポツとシールドに!!
「やばい!」。
早く軍艦島のビューポイントがある「野母崎総合運動公園」に行かないと!!
公園に着いた途端,ジャーって感じで本気の雨になりました。
「どこか雨宿りできるところはないか」と見まわしましたが,屋根付きのバイク置き場があるはずもなく,仕方なく事務所の軒先に青さんを突っ込んでみましたが,半分以上が雨にさらされる状況(-_-;)。
まあ雨に降られるのは慣れてるし,それも見越して今朝は入念に荷物をパッケージしたので,多少の雨は心配無用だあ~(^O^)/
10分ほど雨宿りして,少し小降りになったので,歩いて展望台に行って軍艦島を眺めましたが,ここに来る途中の国道からの眺めの方がよかったような・・・。
ここだと青さんも一緒に写真におさめることもできないので,この小降りの間に先ほどの国道まで戻ることにします。
うん,やっぱりこっちのほうが軍艦っぽい(笑)
では,青さんとのツーショ~~~ット!
軍艦島は,写真集を見たり,ルポを読んだりして,すごく興味があったのですが,こうして実際に遠望すると,もっと近くで,できれば自分の足でその地を踏みしめてみたいと思いました。
さてこれから,当初の予定では本土最西端の「神崎鼻(コウザキバナ)」に向かう計画でしたが,なぜか1時間半以上遅れています。
計画どおりに神崎鼻を回っていくと,キャンプ場に到着するのは6時頃になりそう(-_-;)
この雨の中,暗くなった,それも初めて行くキャンプ場でテントを張るのは避けたい・・・ということで,甚だ残念ですが,神崎鼻はパスして,今夜の宿泊地,唐津市の「七つ釜公園キャンプ場」に向かうことにします。
もうすぐお昼ですが,これだけ雨に濡れちゃうとさすがにコンビニにも入りにくく,まあ自分の昼飯ぐらいは抜いても大丈夫(今夜は呼子で贅沢をする予定だし)なのですが,青さんは空腹になるとうんともすんとも言ってくれなくなるので,早めにお昼ご飯をとっていただくことにします。
高浜海水浴場の近くのガソリンスタンドで給油。
昨日の阿蘇のガソリンスタンドからここまでの走行距離:261.6km。給油量:6.70リットル。てことで燃費は,39.0km/リットル!!! 実に素晴らしい(^O^)/
ここからは,長崎ICから長崎自動車道に乗って,多久ICで厳木多久有料道路に入って牧瀬ICを出て,R203の磐木バイパスからR202,R204の唐津バイパスを走って,「七つ釜公園キャンプ場」を目指します。
途中,武雄や伊万里を通過するということで,時間があれば,図書館を見てみたいところですが,今回は時間がぎりぎり,しかも雨でずぶ濡れの姿では図書館に入るのは気が引けるということで,これも残念ながら次に来た時にということにします(-_-;)。
道中は,雨が強くなったり小降りになったりを繰り返す中,かなりの部分を高速道路や整備されたバイパスというハイペースになる区間を走ったため,緊張の連続を強いられ,安定性の高い青さん(GSR250S)とのツーリングとは言え,さすがにかなり疲れました。
それでも頑張ったおかけで,3時前にはキャンプ場に到着。
恥ずかしながらここでも,テント場がどこかわからず,雨の中,うろうろ(;^ω^)。
テント場を尋ねようにも,全然ヒトが見当たらないので,とりあえずテントが張れそうな空き地を見つけてテントを張ることにしました(結果的にそこがテント場だったようです)。
空き地のどこにテントを張ろうかと見まわすと,真ん中あたりに背の低い木がたくさん植えられているところがあり,その常緑の葉にさえぎられて木の下はあまり雨に濡れていないようです(^O^)/
そのあたりにはテントを張った跡も残っているし,ここなら多少の雨でも大丈夫なのではないか!ということで早速テント設営開始(^O^)/
設営完了(^O^)。だいぶスムーズに張れるようになってきました。
そこそこの雨が降っているのですが,フライシートにはあまり雨が当たっていません。うんうん,いい感じ。
目の前には玄界灘が広がっています。さらに・・・
プライベートぶらんこまであります(^O^)/
テント設営も終わってホッとしたら,さすがに空腹感が激しく押し寄せてきました(;^ω^)。
ではでは,夕食には少し早いですが,長男一押しの「呼子のイカ」を味わいに出発しましょう。
呼子までは,雨の中と言っても15分ほどで到着します。
いろいろとネットで調べて,「河太郎呼子店」に突入することに・・・。
お店の前にバイクを停めて,さあいざ入店と思ったところ,入り口に板さん風の方がおられて「今日のイカはもうなくなったから閉店だよ」とのこと。
おお~⤵ なんということか・・・⤵⤵⤵
でもまあ仕方がないですね。人気店のようなので,このような中途半端な時間に来た自分が悪いんですね。
じゃあ,他の店にしましょう。どうせここまで来たのだから,呼子大橋も渡りたいので,その先にある「いか道楽」さんに狙いを定めます。
ここからは対岸に見えるほどの距離なのですが,ぐるっと呼子大橋を渡って行かなければなりません。
呼子大橋は,両サイドに玄界灘を見下ろす,なかなかに立派な橋です。
橋を渡って「いか道楽」さんまでは,すぐです。
だんだん雨が強くなります。
お店に着いた時には,ほぼ大雨。入口の前でレインウエアを脱いだり,ヘルメットをタオルで拭いたりして,バタバタと入店。
この大雨の中,わざわざバイクでやってくるお客さんにお店の人も困ったような気の毒そうな表情を浮かべています。
と思いきや,着席して注文しようとしたときに意外な一言が・・・。
「活きイカはないんですよ。天候不良でもう1か月くらい漁に出れてないので・・・」と。
先ほどの困ったような顔は,そういう意味だったんですね(-_-;)
話をお聞きすると,9月の台風以降,ずっと天気が安定せず,全く漁に出れてないとのこと。こんなことは今まで経験したことがなく,どこのお店も新鮮なイカが仕入れられなく困っているそうです。
しかし,わざわざ滋賀県から雨の中をバイクで(まあ,こっちの勝手ですが・・・)やってきたのですよ!なんとかならないのですかーーー!!
・・・とまあ,声を荒げても仕方がない。大人の対応をしましょう。
とは言っても,空腹は極限状態だし,ここまで来てイカを食べずに帰るのも甚だ悔しいので,
「いか三拍子定食」2,500円(税込2,750円)をいただくことにしました。
イカの刺身,イカしゅうまい,イカ天など,とてもとても美味しかったです。通常の定食でこんなにおいしいんだから,活きイカはどれほどおいしいんでしょうね?
これはぜひリベンジしなければ・・・
お会計を済ませて,レインウエアを着て,ヘルメットを被って,一人で待っていた青さんのもとへ。
結局,時間が中途半端ってこともあったんでしょうが,ほかのお客さんが来ることもありませんでした。
みなさん,よくご存じなんでしょうね「今,呼子では活きイカはでないよ」って。
もう少しきちんと調べてから来るべきでした。その点は,反省反省(-_-;)
まあでも,お腹は膨れたし,外はだいぶ暗くなってきたので,さっさとテントに戻って,さっさと寝酒を楽しんで,さっさと寝ることにします。
3日目の走行距離:263.0km ずっと雨だったので,疲れた割に距離は延びてなかったですね(;^_^A
さてさて,明日の旅は(天気は),どうなるでしょう?
と続きたいところでしたが,実は真夜中に大変なことが・・・!
寝酒が効いて気持ちよく眠りについたのですが,午前1時頃,少し蒸し暑さを感じて,シュラフから上半身を出して寝返りをうったところ,左の肘あたりに妙な冷たさを感じたのです。
そっと右手で左の肘あたりを触ると,ぐっしょりと濡れています。
そのまま左肘の置かれていたあたりの床面をさぐると,ぴちゃぴちゃと水の感触が!!!
「やばい! テントの中に水たまりができてる!!」
すぐに跳ね起きて確認したところ,体やシュラフは左肘を除いて今のところ濡れてはいないようです。シュラフマットの厚みのおかげで水没から逃れたようです。
ヘルメットやジャケット,スマホやライト類などの電気製品,財布や免許証等の貴重品などは荷物の上の方に置いていたので無事のようです。
床にそのまま置いていたザックや一部の衣類は,ぐっしょりとしています。
とりあえず応急処置として,タオルや濡れても構わないような衣類などをテント内の水たまり部分に敷き詰めます。
これでぴちゃぴちゃの状態からは脱出できました。
そういえば,眠りに落ちるころから「雨が強くなってきたなあ」とは感じていました。そう思いながらも,その雨音が心地よくて,それがどういう事態を引き起こすのかということに思いが至らなかった自分がバカでした。
さあ,この後はどうするか?
外は大雨です。おまけに真っ暗です。
荷物を運び出して,テント内の水を流して・・・なんてことは,とてもできそうにありません。
ということは,この状態のままで朝まで過ごすしかなさそうです。
そうと決まれば,「まあこれ以上浸水してきたら,それはその時に考えるしかないよな」ということにして,とりあえず寝ぼけ頭をフル回転させて,シュラフマット沿いにタオルや衣類を堤防のように敷き詰めて,できるだけマット上への浸水を避けるという対策をほどこし,再度あたたかいシュラフの中にもぐり込んで,1回寝返りをうった後には,もう記憶はなくなっていました(笑)。
さてさて,ということで私は無事に朝を迎えることはできたのでしょうか?(笑)
4日目の様子は,『九州4県 雨中のキャンプツーリング(^O^)/ その4』に続きます。
いつアップできるかわからないけれど・・・(笑)