北アルプス剱岳を観に行くツーリング(^O^)/
9年前にふとした思いつきで登った立山。
その時に見た針山のような険しい山の姿が今の頭の隅に居座っています。
遠くから眺めるだけでもゾクゾクさせてくれる山、剱岳。
最近、少しだけ自力で山に登る楽しさが感じられるようになり、「今一度、剱岳をきちんと見てみたい。まだまだ登るのは無理だろうから、せめて近くから思いっきり眺めてみたい」ということで、いろいろと調べてみると、富山県上市町にある「伊折橋」から見上げる剱岳は絶景との記事を見つけ、さらに調べてみるとその先にある「馬場島野営場」というキャンプ場が「無料」とのこと、さらにさらに調べてみると馬場島野営場から「中山」という山に登ると目の前に剱岳を望むことができるらしいのです。
これはもう行くしかありません。
前回のキャンプツーリングは、昨年10月の東北遠征の時で、もう1年以上前のことになります。
ツーリング用テントの張り方を思い出すためにも、ここはキャンプ道具一式を青さん(GSR250S)に乗せて富山に向かいましょう!!
【10月30日(月)】
久しぶりのキャンプ道具の積み込みに手間取り、計画よりも約1時間遅れて、午前7前に自宅を出発(^O^)/
湖西道路(R161)から敦賀市でR8に入って北上。
午前9時30分、「道の駅 河野」に到着、トイレ休憩。
お天気がいいので、海が輝いてますね。
午前10時20分、「道の駅 こまつ木場潟」に到着、トイレと水分補給。
ずっといいお天気で気持ちいいです。
その後、金沢市郊外をかすめ2時間半、頑張って走って、
ここで、2泊分の食料を調達していきます。
まずは、富山のお酒となんとなく美味しそうなお惣菜2品、朝食用のパンやカップパスタなどを購入。
さあ、それでは「伊折橋」まで、ひとっ走りと行きましょう!!
ただ心配なのは、このあたりから少しずつ頭上の雲の量が増えてきたことです。
お山は、午後になると雲やガスが出ることが多いと言います。
果たして、剱岳は姿を見せてくれるのでしょうか?
午後2時、伊折橋に到着(^O^)/
心配していたとおり、剱岳は雲に隠れてしまっていました。
本当なら一番奥にギザギザの剱岳が見えるはずなのですが、まあこればっかりは仕方がないです。
でも、周囲に目を向けると、色鮮やかな紅葉が真っ盛りです。
「気持ちいいなあ~」ときょろきょろしながら走ること15分。
馬場島野営場に到着です~!
馬場島荘の玄関前に置いてある申し込み用紙に住所氏名等を記入して横にあるポストに投函したら手続きは完了。あとは好きなところにテントを張っていいのです(^O^)
しかもこの日、私が到着した時点でキャンプ場利用者はゼロ!
貸し切りです(しばらくして数名のキャンパーが数台のクルマでやってきましたが・・・)。
とりあえず、青さんから荷物を降ろして、青さんが夜露に濡れないようにカバーをかぶせて、
テントの設営場所に向かいます。
ちょうど低木に囲まれたテント1張り用のサイトがありました。
ここにしましょう!
設営完了(^O^)/
テーブルやベンチもあるし、炊事場も目の前にあります。
申し分なし!
では、今日は昼飯抜きで走ってきたので、早速、宴を始めましょう。
テント設営で汗をかいたので、まずは炊事場の谷水でよく冷やした銘酒「立山」を「枝豆ととうもろこしのつまみ揚げ」と「鶏むね肉の塩唐揚げ」とともにいただきます。
冷たい日本酒ののどごしが本当に気持ちいい。
気温が下がってきたこともあり、どんどん体が冷えてきたので、冷酒はコップ1杯にして、あとはホットウイスキーに切り替えます。
笹本稜平の単行本「ソロ」を読みながら小一時間ホットウイスキーを楽しんで、〆は「カップヌードル味噌」で今一度体の中からほっかほっかにして、シュラフに移動。
今しばらく読書をしつつ、至福の寝落ち・・・(^O^)
たぶん、午後7時頃だっと思います、早っ(笑)
1日目の走行距離:316.3km
【10月31日(火)】
今日もいいお天気です。
放射冷却でかなり冷え込んでますが(テント内で4℃でした)、山歩き日和です♪
今日は朝から、剱岳の雄姿が望める「中山」に登り、そのあともう少し足を延ばして「クズバ山」山頂に向かうことにします。
クズバ山は、中山より標高が600mほど高く、より剱岳に近づけるので、さらに素晴らしい眺めが期待できるようです。
午前7時30分。山歩きスタートです(^O^)/
天気は快晴。いうことなしです。
中山への登山道ではたくさんの「立山杉」が見れます。
大迫力の立山杉三柱。
雪や風に耐えて耐えて、こんなに雄々しい姿になったんですね。
午前8時50分。スタートから約1時間20分で中山山頂に到着(^O^)/
真正面には青空をバックした剱岳が!
馬場島から剱岳に登るには「早月尾根」という登山道を登って行くのですが、中山からは早月尾根と途中にある「早月小屋」あたりがよく見えます。
早月尾根は「北アルプス三大急登」のひとつとして、長く急な登山道が続くことで有名です。
でも、できることならいつか登ってみたい!
さて、次はここから一旦200mほど下って、クズバ山への登山道に入っていきます。
クズバ山への登山道は最初の方こそ、こんな感じで、
紅葉の絨毯の道があったりするのですが、しばらくすると、
ロープが出てきて、これ以降は両手両足を使う急登の連続です。
ふうふうひーひー言いながら、午前11時40分、クズバ山山頂到着(^O^)/
ここからの眺望がすごいのなんの!!!
目の前に剱岳が胸を張って聳えています。
なんとまあ、かっこいい!
大日岳や奥大日岳もすぐ近くに望めます。
ここまでの登り道は、正直今まで歩いてきた登山道の中でも一番きついのではないかと思いましたが、この景色を見れるなら、また違う季節に来てみたいという気持ちになりました。そのくらい素敵な場所です。
たまたま山頂でランチしていたおじさん(「剱岳には10回ほど登ったことがある」そうなので、おじさんというよりベテラン登山家とお呼びするべきなんでしょう)に伺ったところ、「早月尾根はきついというけれど、きちんと整備されているので、急登ということで言えば、クズバ山への登山道の方がよっぽどきつい」とのことでした。
それを聞いて、さらに剱岳登頂への夢が膨らみましたよ。
私もここで行動食のランチをして、写真もたっぷり撮ったので、そろそろ下山しましょう。
当然の話ですが、厳しい登り道は厳しい降り道でもあります。
最近の山歩きでは、「転ばないこと」をひとつのテーマにして歩くようにしてきたのですが、ここの降りはそんな私の決意などなんとも思っていないように、数えきれないくらい尻もちをつくことになりました。
落ち葉の下に、濡れた木の根やコケまみれの岩などが巧妙に隠されていて、ちゃんと足を置いたつもりなのに、次の瞬間にはみごとにつるっと滑って尻もちをつくことの連続でした。
それでも、下の方まで降ってくると
坂道も緩やかになり、落ち葉の絨毯が迎えてくれたり、
紅葉の間を流れる清流を渡ったりするところもあり、降り終わると「面白かったなぁ~」と思えるのが、山歩きの楽しいところですね。
野営場の近くまで戻ってくると、先ほど眺めた早月尾根の登山口があります。
で、こちら↓が有名な「試練と憧れ」の碑です。
午後4時30分。テント場に戻って休憩。
午後4時50分。少し早いですが、夕ご飯にします。
とりあえず冷酒「立山」(昨夜の残り)をいただいて、今夕も気温が急激に下がってきたので、まずはワンカップ「剱岳」をお燗でちびちびと・・・。
アテは、「砂肝スパイス焼」と「イベリコ豚タン」、あられとミックスナッツ。
続いて、ホットウイスキーと「ソロ」で小一時間。
そのあとはシュラフに移動して、読書と至福の寝落ち~~~
【11月1日(水)】
今日も朝から快晴です(^O^)/
朝食後、荷物を整理して、テント撤収完了。
午前9時15分。青さん(GSR250S)に荷物を積んで、出発!
まずは、初日に雲に隠れて剱岳が望めなかった伊折橋に向かいます。
いいですね~
来るときには気が付かなかったのですが、ここは「とやまビューポイント」なんですね。
真っ白な剱岳が見える春先から桜の頃までは、結構たくさんのカメラマンが押し寄せるそうです(;^ω^)
いい写真も撮れたので、出発!
ここまでの走行距離:361.1km
給油量:9.79リットル
燃 費:36.88km/リットル
下道中心だったこともありますが、青さんはやっぱりすごい!
ここから、R41を南下して「道の駅細入」で小休止。
そのままR41を南下しつづけ、高山市内を抜けて、12時40分、待望の「せせらぎ街道」に入ります。
ちょうど紅葉が見ごろで、道沿いのパーキングスペースには県内外のクルマがたくさん停まっています。
でも、そういうところに入らなくても、バイクなら道沿いのわずかなスペースでも、ハイ!パチリ(^O^)
赤と緑と青のコントラストがステキ。
せせらぎ街道は、観光のクルマが多いわりに特に混むこともなく快調に走ることができて、午後2時に郡上市の城山公園駐車場に到着(^O^)/
ここは、無料の駐車場で、坂を登って行けば、郡上八幡城まで徒歩15分くらいで行けるそうです。
今日は時間がないので、ここから坂を降って「郡上八幡旧庁舎記念館」まで行って、お土産の購入だけにします。
坂を降り切った道沿いからお城が見えました。
手前は、安養寺。
もう少し歩いて橋を渡ると、旧庁舎記念館。
ここで、定番の「明方ハム」や「とちの実せんべい」、明宝レディースのトマトケチャップなどを買いました。
お土産購入だけのつもりがいろいろ見て回ったことで時間がかかってしまい、すでに午後3時を大きく回っています。
当初は、ここからも下道でとことこ帰ろうかなって思っていたのですが、それでは帰宅が9時を過ぎてしまいそうです。
仕方がないので、ここから高速道路を使って帰ることにします。
午後6時。無事帰宅。
久しぶりのキャンツー。しかも最近はまっている山歩き付き。
お天気も良くて、最高の2泊3日でした。
総走行距離:677.1km
総給油量:18.64リットル
燃 費:36.33km/リットル
高速を使っても、あまり燃費が落ちなかったなあ。
マフラーを替えたおかげかな?
それにしても、94,000kmを超えても、まだまだ青さんは快調です(^O^)/