本土最南端(鹿児島佐多岬)へ!ツーリング(^O^)/その2
2022年3月18日(金)
朝7時前に目が覚めました。天気はどうなんでしょうか? まあ、いいはずはないでしょうが、せめてスタートしようという気分にさせてくれる程度であってほしい・・・。
・・・(-_-;)
雨は小降りですが、風が強そうです。岸壁に打ち付ける波が大きく跳ね上がっているのが、あちらこちらに見えます。
当初の計画では、明け方に佐多岬に行って、缶コーヒーでも飲みながら日の出を見るはずだったのです。
でも昨日の天気予報を見て、それについては早々に諦めていました。
「昨日のうちに佐多岬に行っておいてよかった」と安堵したのですが、こうしてホテルの窓から大荒れの天気を見ると「果たして夕方までに志布志港まで行けるのだろうか」という気持ちにもなります。
実は、ひょっとして奇跡的に好天の朝を迎え「明け方に出発!」ということが起こるかもしれないと淡い期待をしていたこともあって、ホテルの朝食は頼んでいません。
パンとかおにぎりとかも買ってなかったので、昨日鹿屋の「青柳」さんで購入した「かるかん」を朝食としていただくことにしました。
バラで買った「餡入りかるかん」を食べたのですが、生地の部分がしっかりしていて食べ応えがあり、あんこも甘すぎないので、2個だけしかなかったのですが、結構満足できました(^o^)
今日は、大隅半島の東側をできるだけ海沿いにのんびりと走っていく予定をしていましたが、この天気ではあまり海に近づき過ぎるのも考えものです。
かといって、内陸の幹線道路で志布志に向かうと3時間程度で到着してしまいそうで、時間を潰すのが大変そうです。
できれば、内之浦の宇宙科学資料館なども見学したいなあと思っているので、とりあえず当初の計画どおり走り始めてみようと思います。
などといろいろ考えている間に、すでに時刻は7時半を回ってしまいました。
そそくさと荷物をまとめて、フロントでチェックアウトして、玄関前の青さん(GSR250S)のトップボックスを開けようとしたところ、入れたはずの上着のポケットにキーが、ない!
今日は一日中雨に降られるかもしれないということで、昨日着ていた革ジャンやジャージなども大きな防水バッグにパッキングしてしまっていたのですが、それらを引っ張り出してポケットを探しても、ない! 貴重品を入れているタンクバッグにもない!!お土産の袋や洗濯物入れの袋にも、当然、ない!!!
ということは、部屋の中に置き忘れてきたのかも、と思い、フロントの方に事情を説明して、もう一度部屋の鍵を借りて、急いで部屋に戻って探すも、やっぱり、ない(-_-;)
部屋の鍵を返す時に「もし館内で見つかったら連絡ください」とお願いして、とりあえず予備のキーを使って出発準備を進めます。
トップボックスから出したハンドルカバー(寒さだけでなく雨にも威力を発揮するんです)を装着し、荷物固定用のゴムロープで防水バッグをタンデムシートに固定すれば、出発準備完了。こういう時、雨風がしのげる駐輪場はありがたいです。
さてそれではと、ヘルメットを手に取り、中に入れていた手袋をつまみ上げたとたんカチャという音がしてヘルメットの中にキーが現れたではないですか!!
なぜそういうことをしたのか、ぜんぜん覚えはないのですが、手袋の中にキーを入れてそのままヘルメットに入れて部屋まで持っていっていたようです。ほんとに最近なんだかこういう「無意識のうち」にやってる失敗が増えてる気がします。やばい(-_-;)
まあでもとりあえずキーが見つかってよかった、よかった(^O^)
フロントの方に心配をかけたことをお詫びして、これでやっと出発できます。
時刻は、8時半。暖気も十分できたし、それでは!とギアをカコンとローに入れたとたん、ザアー! まるで私の出発を阻止するかのように、雨が大雨になりました。
さっきまでほとんど小雨やったのに・・・。
待つこと5分。少し小降りになったような(見慣れただけなのかもしれませんが)気がした瞬間を狙って、えいや!と出発。
たまたま出発が一緒になったクルマのドライバーさんが呆れたような顔をして、道を譲ってくれます。
クルマから見れば、バカげてるかもしれませんが、これもまあバイクの醍醐味の一つです。たぶん。
まずは、ここから県道68号を進みます。
雨は、結構強いですが、交通量はほとんどないので、カーブに気を付けていれば怖さとかも、あまりないですね。
約15分で、竹之浦海岸の通過。
大荒れです(;^_^A
ここから先は、海岸沿いに道はないので、県道68号も内陸に入っていきます。
大中尾というところで、県道74号へ右折し、山の中のくねくね道を進みます。くねくねはしていますが、基本的にセンターラインのある2車線道路で、天気がよかったらバイクにとっては最高の道だったと思います。
約45分走って、9時半頃に、陸上自衛隊佐多射撃場前を通過。
「天気は残念やけど、なかなか気持ちよく順調に進んでるやん」と思った直後、
・・・(;^_^A
どこらへんで工事をしているのか?、バイクも通ることができないのか?、詳しい状況がわかりません。
Googleマップでこの先の道路を確認しようとしたのですが「圏外」! まあ、当然でしょうが・・・。
行けるところまで行って、だめなら戻ってくるということも考えたのですが、この天気の中、10km,20km行ってダメだった時の精神的ダメージを想像すると、ここは看板の言葉を信じて迂回するのが正解だと思います。
なので、ここで左折して県道563号に入ります。
しかし、この道がすごかった。
さすが3桁の県道!って感じの、細くて、くねくねしてて、アップダウンがあって、落ち葉や砂なんかもあって、でも断崖絶壁なのにガードレールがなくて、って道が続きます。
でも、一応舗装されているので、オフ車でないとしんどいってほどではなくて、わたし的には「お好き」な道です。
ただ、長い(;^_^A。
15km以上あったと思います。
スピードが出せないので、なんやかんやで、1時間くらいかかって、雄川(大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで登場した「雄川の滝」の上流。前に車で行ったことがあります)を渡って右折。5~6分走るとR448に突き当たるので、そこをまた右折して迂回完了。このまま内之浦に向かいます。
R448を走ること15分でやっと眼下に海が見えました。めっちゃきれいです。
ちょうど「展望所」があったので、一休み。
有名な海岸のようです。天気が良ければ、それはそれはきれいな海の色が見れたのでしょうね。残念です。
雨は、小降りになったと思えば激しく叩きつけてきたりと、刻々と変化しています。
ゆっくり休みたい気持ちもありますが、停められそうな場所にくると、なぜか雨が強くなるので、なかなか休憩もとれません。
ここでもまた急に雨が強くなってきたので、さっさと出発することにします。
10分ほどで「内之浦宇宙科学資料館」前に到着。
ここは、JAXAのロケット関係の資料等が見れるようで、とても興味深いのですが、到着直前からまたまた雨が強くなってきました。
建物内に入る時にかっぱを脱がないとひんしゅくものやろなあ~と思うと、なんか「そこまでして見るほどロケットに興味があるわけじゃないし~」とか、言い訳がいろいろ頭の中に浮かんできて「また今度でいいや」ってことでパスすることにしました。「また今度」があるのかどうかは?ですが・・・。
ここから一気に内之浦海岸の方へ下って、今度は右手に海を見ながら少しずつ高度を上げていきます。
次は、肝付町のホームページで見つけた「海蔵砲台跡」に向かいたいと思います。
もうひとつ場所がよくわからないまま走ること10分。
「ふれあいパーク内之浦」という駐車スペースがあったので、ここに停めて、周辺案内図を確認したところ、砲台跡への入口は通り過ぎているようで、少し戻る必要があるようです。
まあせっかくなので、戻ってみます。
500mほど走って、見つけました。
ここから入っていくようです。
さっきの周辺案内看板にはこの入口から「徒歩15分」とかって書いてあったはずなので、たぶんバイクやクルマは入っちゃダメなのかなと思い、
青さんは、ここでしばらく休憩しておいてもらうことにします。
が、砲台跡へ向かうこの道が結構な下りで、コケが生えてたり砂が浮いてたりで、歩くのも気を遣う状態です。道幅的には軽自動車なら入って行けそうですが、バイクはスリップしそうで、ちょっと怖いですね。
10分ほど下って行きましたが、案内看板等もなく、二股に分かれたところでどちらに進んでいいかわからなくなったので、ここで撤退することに。
帰りは、途中からまたまた大雨になった上に、結構な登りだったので大汗をかいてしまい、カッパの外も内もずぶ濡れになってしまいました。
帰ってからGoogleマップで確認したところ、二股のところを左に行って少し進むと、砲台跡への案内看板があったようです(;^_^A
さて時刻は、まもなく12時。
先に進みましょう(^O^)/
次は、なんとしても見たいと思っている柏原海岸の「ルーピンの花畑」。
相変わらず雨は続いていますが、R448号を快調に下って15分ほどで肝属川を渡り、海沿いの公園みたいなところに入っていきます。
松の防砂林に挟まれた道を少し進むと右手に駐車スペースがありました。すでにクルマが3台停まっていて、一眼レフで写真を撮っている人もいます。
ちょうどいい具合に雨も止みました。
ルーピンの花。和名は「ノボリフジ」。ルピナスの仲間だそうです。
ルピナスっていうと、もっと赤や紫色のでっかいソフトクリームみたいなやつが思い浮かぶのですが、ここのは黄色でかわいいです。
ホームページよると、4月に「ルーピン祭り」が開催されるようなので、まだ少し時期が早いようです。
最盛期は、一面黄色の絨毯になるそうですよ(^O^)/
でも、こんな感じもいいですよね。自然な感じがして・・・(^O^)
潮風も温かくて気持ちいいし、地面が濡れてなかったら、寝転んで昼寝でもしたいところですね。
と言いながらも、すでに正午をだいぶ過ぎています。
空腹感が半端ないです。
朝、かるかんを2個食べただけですからね。
もう旅も終盤。志布志の市街に入っておいしいものを食べましょう。
と、その前に青さんにも食事してもらわないと。
普通のセルフのスタンドなので、無言で給油。
昨日、日向市でセルフなのに給油してくれたかわいい女性の店員さんが懐かしい~。
旅のときはセルフじゃないほうがいいですね。
結果は、6.51リットル。鹿屋で給油してから、198.4km走っているので燃費は、30.5km/リットル。
県道563号が結構な山道で、ほとんど2~3速で走ったのが影響したみたいです。
まあそれでもリッター30km超えですからね。文句なし。
13:00 志布志駅に到着。
向かいにあるショッピングモール「アピア」にバイクを停めて、カッパを脱いで軽装になって徒歩で街中に向かいます。
鹿児島では有名店の「まるちょんラーメン」さんです。
実は、4日前に長男が志布志に来たそうで、ここのラーメンが美味しかったと教えてくれたんです。
入口横の自販機で食券を買ってから席に座るシステムのようです。
自販機のボタンは、「中ラーメン」「大ラーメン」「スペシャル」の三種類があります。
とりあえずお腹はめちゃくちゃ減っているので「大」は余裕でしょう。
問題は「スペシャル」にするかどうか。
「スペシャル」というくらいなので、量以外にも何か「スペシャル」なものがあるかもしれないと勝手に期待して「スペシャル」を選択(^O^)/
席について、店内を見まわしていると、もう1時を過ぎているというのに、どんどんお客さんが入ってきます。
食券を確認した定員さんが厨房に注文を通すのですが、みなさん、だいたい「中」か「大」のようで「スペシャル」を注文する人はいません。
だいじょうぶなのか~
待つこと5分。
さすが「スペシャル」!
麺だけで300gあるそうです(勝手に期待していたスペシャルなものはなかったです)。
まあ、若い頃なら「楽勝!」って感じの量ですが、
さすがに最後はちょっと苦戦。
普通なら一滴残さずスープもいただくのですが、ここまででした。
私は特にラーメン通というわけではないですが、本当に美味しかったですよ。おすすめです。
まるちょんラーメンさんを出て、次に向かったのは、志布志市役所。
知る人ぞ知る有名な看板があるんですね。
それがこれ ↓↓↓
「志」がやたらと多いんです。
志しがたくさんあるのがいいですね。
看板を見ているだけでやる気が出てきます(笑)
さて、これで今回の南九州ツーリングは、一応目的地を巡り終えたことになります。
あとは、バイクのところに戻って、フェリー乗り場に移動して、出港を待つことにします。
今回のマイベッドは、こんな感じ↓↓↓
初めて下の段になりました。しかも出入口ドアの横。
10台のベッドがある部屋に2人だけなので、ディスタンス的には問題ないんでしょうが、カーテンを開けていると、もう一人の人が出入りするたびに目が合うし、廊下の音も気になるしで、せめて乗船受付の時に希望とか訊いてほしかったですね(名門大洋フェリーは、ネット予約の際にベッドの指定までできたはず)。
とぶつぶつ言いながらも、冷た~いビールを飲みながら今回のツーリング写真のチェックなどして、いい夜を過ごせましたよ。
天候悪化でかなり揺れましたが・・・(;^_^A
2022年3月19日(土)
天候のせいで、10分遅れの午前8時に大阪南港に着岸。
8時30分過ぎには南港を出発できましたが、名神道が高槻JCTあたりからまさかの大渋滞(-_-;)
なんとか11時過ぎに、自宅近くのガソリンスタンドに到着できて、最後の給油。
給油量は、3.24リットルで、志布志で給油してからの走行距離は、92.0km。
てことで、燃費は、28.4km/リットル。
名神の渋滞がモロ影響しましたね。
で、結局、家に着いたのは、11時15分過ぎでした。
全行程の総走行距離:740.9km
全給油量:21.4リットル
トータル燃費:34.6km/リットル
御年88歳の青さん、もう十分過ぎる燃費性能でしょう(^O^)/
P.S
冒頭に掲載した「最南端到達証明書」ですが、裏返すとこんな感じ↓↓↓
途中で切れています。
最初は、使わなくなった証明書の裏を再利用したのかなって思っていたのですが、
実はこれ、本土四極(東西南北端)の証明書をつなぎ合わせると1枚の「踏破証明書」になるってことらしいんです。
そうとわかれば、ぜひ行ってみたいですね(笑)
最北端の宗谷岬は数年前に行ったのですが、こんな証明書のことは全然知らなくて(あったのかどうかもわからないですが)、次に行った時にはぜひもらって来たいものです。
最西端にあたる長崎県の神崎鼻は、2019年秋にツーリングで軍艦島を見に行った時に訪問する予定でしたが、この時にも大雨に遭ってしまい、時間切れで断念した所です。
最東端は、岩手県の宮古市にあるようなので、東北ツーリングを計画した際には、ぜひ訪れてみたいと思います。
まだまだ青さんは元気なので、こちらの体がへばる前に、もっともっといろんなところに行ってみたいものです(^O^)