四国４県 一筆書きツーリング(5)
佐田岬を後にして，三崎港に向かいます。
帰り道になって，結構対向車が来ます。
カーブが多い所で対向車が来たり，道幅が狭くなったりしているところでは，前を行く長男がインカムで教えてくれます。
直近の正確な情報ということでは，ナビさんも勝てませんね。当り前か(^○^)
快調に走って，2時前には三崎港到着。
長男のフェリーの切符を購入します。
彼は，ここから一人で大分県の佐賀関までフェリーで渡って，九州の友達に会ったりしながら，阿蘇や博多を回る予定です。
一緒に行きたい気持ちはやまやまですが，ここからは彼一人です。
帰り道になって，結構対向車が来ます。
カーブが多い所で対向車が来たり，道幅が狭くなったりしているところでは，前を行く長男がインカムで教えてくれます。
直近の正確な情報ということでは，ナビさんも勝てませんね。当り前か(^○^)
快調に走って，2時前には三崎港到着。
長男のフェリーの切符を購入します。
彼は，ここから一人で大分県の佐賀関までフェリーで渡って，九州の友達に会ったりしながら，阿蘇や博多を回る予定です。
一緒に行きたい気持ちはやまやまですが，ここからは彼一人です。
彼は来春，家を出て，新社会人として，東京で一人暮らしを始めます。
彼自身，多少の不安や心細さもあるでしょうが，若いうちはそういった気持ちより，期待や希望の方が大きいでしょう。
でも，二十数年間一緒に暮らしてきた親としては，心配で不安で（寂しくて），どうにも気持ちが落ち着きません。
ということで，実は今回のツーリング，ここで，一人旅立つ長男を見送ることで，私自身の気持ちにひとつの区切りをつけるということが，最大のテーマだったんです。
そのために，四国の西端にまで来たのですから，「ここからは，自分の力を信じて，道を進んで行きなさい！」という気持ちを込めて，しっかりと見送りたいと思っています。
でもまあ，そんなことを考えていても腹は減るものです。
昼食がまだでした。
本当は，このあたりで海の幸たっぷりのランチでもと思っていたのですが，時間がありません。
どうしようかと見まわしたところ，港の駐車場の入り口あたりに「じゃこ天 じゃこカツ」の大きな看板が！
「清海」さんというお店です。
ここで，私は「じゃこ天」と「じゃこカツ」，長男は「じゃこ天」と「おこわ」を購入。
バイクのところに戻ると，早くも乗船のアナウンスが聞こえるではありませんか。
一緒に海でも見ながら，お昼がわりに食べようと思っていたのに，せわしないことです。
見ると，バイクは長男の１台だけ。
なんとなくせかされている気分。
ますます焦ります。
長男は，じゃこ天たちをバッグに詰め込んで，手招きしているフェリーの乗船口に向かいます。
ますます焦ります。
長男は，じゃこ天たちをバッグに詰め込んで，手招きしているフェリーの乗船口に向かいます。
私の前を通り過ぎる時に，Ｖサインをして，サーっと船の中に消えて行きました。
私は，とりあえず岸壁に行って，じゃこ天を食べながら，船上に長男が現れるのを待ちます。
「じゃこ天」
「じゃこカツ」
めずらしさも手伝ってか，じゃこカツの方が好み(^O^)
岸壁と言っても，紙テープを投げて別れを惜しむような情緒はなくて，一人つまらなそうな顔をしながら投げサビキをしているおじさんがいるだけです。
長男がデッキに出てきました。
照れくさそうにしながらも，手を振ってくれています。
この辺のサービス精神も彼のいいところです。
こちらも手を振り返します。
乗船口が閉まり，係員がごそごそしているなあと思っていると，唐突にフェリーが岸を離れ始めました。
もう一度，手を振ります。
「元気で頑張れよー！」「辛いことがあっても負けるなよー！」
でも「本当にあかんと思ったら，遠慮なく連絡してこいよー！」
彼が本当に東京に旅立つ日には，照れくさくて言えないようなことを，この際，いろいろと叫んでおきます（小声だけど）。
当然ですが，彼の声は聞こえません。
聞こえるのは，フェリーのエンジン音と，投げサビキのおじさんのシュッという竿の音だけです。
でも「本当にあかんと思ったら，遠慮なく連絡してこいよー！」
彼が本当に東京に旅立つ日には，照れくさくて言えないようなことを，この際，いろいろと叫んでおきます（小声だけど）。
当然ですが，彼の声は聞こえません。
聞こえるのは，フェリーのエンジン音と，投げサビキのおじさんのシュッという竿の音だけです。
フェリーは，静かに，でも結構すばやく進んで，もう港の出口に達しようとしています。
どんどん船影が小さくなって行きます。
さあ，私も出発です。
このまま，気持ちよく走れたらいいなあと思っていると，松山の手前あたりから車が増え始め，松山市内では大渋滞。ほとんど動きません。
時間があれば，どこかにバイクを停めて市内観光でもと思っていましたが，到着したのが予定より遅い上に市内の渋滞で，かなり時間を食ったために，残念ながらパスとします。
松山からは，ナビさんの指示に従って，国道317号を一路，今治に向かいます。
海を離れて，内陸を行くこともあって，急速にあたりが暗くなってきました。
ナビさんが頼りです。
頼りにしているんですが，進んでいる道が間違っていないと，基本的にナビさんは何も話してくれません。
そこが物足りないというか，「任務以上には俺に興味はないのかよ！」って，勝手に一人で憤ってしまいそうになります。
世間話につきあってくれとは言いませんが，せめて時々でいいので「この道であってますよ」とか「大丈夫ですよ」とか言ってほしいですね。
世間話につきあってくれとは言いませんが，せめて時々でいいので「この道であってますよ」とか「大丈夫ですよ」とか言ってほしいですね。
たまに，気がつけばナビさんがお昼寝（ネットが切れてる）していたこともあるので，たまに「ちゃんと見てますよ」とか「起きてますよ」とか言ってもらえると，もっとお互いの信頼関係が増すと思うのですが，いかがでしょう？
今後のアップデートに期待します。
なんてことを考えながら走っていると，いよいよ今治市内に入りました。
ホテルの場所はわかるのですが，一方通行なんかもあって，どこから入っていけばいいかわかりません。
ナビさんも戸惑っているようで，説明に一貫性がありません。
なんか薄暗い裏通りのようなところに案内しておいて，「目的地に到着しました。案内を終了します」とか言って，勝手にサヨナラしようとします。
どうも最近，ナビさんとこういうすれ違いが増えてきたような。倦怠期でしょうか？
困ったなあと思って，路肩にバイクを停めてぐるっと辺りを見回し，ふと見上げてみると・・・，目指していたホテルの看板が！
そう，バイクを停めたのが，ホテルの玄関の前だったんですね。
う～ん，なんかこういう裏通りに面したホテルの入り口って，別のジャンルのホテルのようで，少しドキッとしますね。
でもまあ，結局，ナビさんの案内は正しかったわけで，ぎくしゃくの原因が私にあったことが明らかになり，「ナビさん，ごめん。これからもお世話になります」と素直に謝って，無事，仲直りとなりました。めでたしめでたし(^○^)
ホテルの部屋
荷物を置いたら，夕食に向かいます。
三崎港からほとんど休まずに走ってきたので，疲れもありますが，めっちゃ空腹です。
昼飯はじゃこ天とじゃこカツだけですからね。
今治で食べたかったものは，一番は焼き鳥です。
三崎港からほとんど休まずに走ってきたので，疲れもありますが，めっちゃ空腹です。
昼飯はじゃこ天とじゃこカツだけですからね。
今治で食べたかったものは，一番は焼き鳥です。
串に刺して焼くのではなくて，今治では鉄板に鶏肉を並べて上からギュッ押えながら焼くそうです。
そうすると表面がカリッとして中がジューシーという，焼き物の王道を行くような焼き鳥になるそうです。
ぜひ食べてみたい！
ということで，事前にネットなどでお店を調べたりしていたところ，今治には焼き鳥と並んで，「焼き豚玉子飯」という，全国にその名を轟かせるＢ級グルメがあるということがわかりました。
どちらにするか。
ホテルを出る直前まで悩んでいましたが，今は本当に空腹です。
空腹と言ったら，やっぱり米のご飯ですよね。
ということで，あっさり焼き豚玉子飯に方針変更。
まあ，これだけ空腹なのだから，焼き鳥はホテルへの帰り道で見つけた店（というかホテルのすぐ近くに有名店がある）に入ろうという，２方面作戦で行くことにしました。
焼き豚玉子飯は，ホテルからは少し歩きますが，「重松飯店」でいただくことにします。
道中，街中が暗い。街灯がところどころにあるだけで，お店も閉まっているところが多いです。
そんな通りにポツン，ポツンという感じで，焼き鳥のお店や居酒屋などがあります。
Ｙａｈｏｏ地図を頼りに，お店に到着！
有名店の割に空いています。
と思っていたら，どんどんお客が入ってきます。
やはり焼き豚玉子飯が一番のおすすめのようで，食べ方なども壁に貼ってあります.。
当然，迷うことなく，やや焦り気味に「焼き豚玉子飯」を注文。
あと，迷うことなく，かなり焦り気味にビールと餃子も注文。
待ってる間に，壁の色紙を見てみると，結構テレビの情報番組の取材も多いようです。
千原ジュニアさんやローラさんの名前が見えますね。
しばらくして，カキンカキンに冷えたビールが登場。
続いて，メーンイベンターの焼き豚玉子飯と，セットのスープ。
最後に，いい色に焼けた餃子がリングに上がりました。
さてさて，お味は？
う～ん，上手い！ いや，ホントにおいしい！！
まさに見た目どおり，玉子のトロトロと甘辛い焼き豚をご飯に混ぜていただくと，絶品です。
見た目といい，食べ方といい，そして味といい，Ｂ級グルメの中のＢ級グルメといった感じです。
ギョーザもおいしい！
ビール，もう１杯いただきました。
満腹です。ビールの酔いも心地いいです。
この後，焼き鳥もと，最初は思っていましたが，これ以上食べると，たぶん苦しくなって後悔することになるでしょう。
年齢とともに，食べられる量は少しずつ減ってきましたが，暴飲暴食の一歩手前でブレーキをかけられる「分別」は少しずつ増えてきた（って表現でいいのかな？）と思っています。
ただし，「飲」の方の分別は時々，減しますが・・・，というか「滅」しますが・・・。
カリカリの焼き鳥は残念ですが，焼き豚玉子飯の余韻に浸りながら，今夜はお開きということにします。
今日は，四国カルストを走って，佐田岬を見て，おばちゃんのみかんを食べて，じゃこカツじゃこ天をかじって，きちっと子離れのケジメをつけて，〆は焼き豚玉子飯とビール！
いい１日でした。
さあ，明日は四国４県で，最後の県になる徳島県を目指します。
ではでは，おやすみなさい。
四国４県 一筆書きツーリング（６）につづく～～～
