滋賀県の端っこ巡りツーリング(南の端っこ編)三国塚・御斎峠・石寺の茶畑
滋賀県の東西南北端を巡るツーリングも4回目、最終回を迎えました。
今回は、南の端っこを目指します。
滋賀県南部ということで、いつものようにGoogleマップで確認したところ、R307から南に延びている林道多羅尾線が三重県との県境を越えるところが南の端っこになりそうです。
今回もわかりやすくてよかったです。
しかも、第1回「西の端っこ」と同じように、3府県の県境が交わっている場所があるではないですか!
西の端っこでは、滋賀・福井・京都の境になる「三国峠」に登りました。
今回の南の端っこでは、滋賀・三重・京都の境になる「三国塚」を目指したいと思います。
目的地も決まったので、いざ出発!といきたいところですが、前回の「北の端っこ」から約3週間が経ったこともあり、端っこ巡りツーリングのミッションを再度確認しておきましょう(^_^;)
ミッションは、4つです。
①滋賀県のバイクで走って行ける東西南北の端っこまで行ってみる。
②目的地近くの山歩きを楽しむ。
③山頂・峠でコーヒーを豆から挽いて飲む。
④道中で滋賀の地酒とスイーツをお土産として購入して帰る。
今回は、目的地もはっきりしていますし、道中で買いたい地酒やスイーツもすぐに思いつきました。
楽勝でしょう(笑)
では、出発!!
【11月26日(金)】午前9時20分出発
まずは、R161を南下します。
今回は、まず最初に地酒を購入します。
狙うは、大津の丸屋町商店街の中にある「平井商店」の「浅茅生(アサヂヲ)」(^O^)
ここは、できれば午前中に立ち寄りたい事情があるため、開店時刻の午前10時を目標に、自宅を出発しました。
R161の「大津港口」交差点を右折して、3つ目の信号「中央一丁目」を左に曲がれば「丸屋町商店街」のアーケードの中に入ります。
実は、この商店街内の道路が午後からは車両通行禁止になるのです。
だから、「お土産」とは言いながらも、朝一番から地酒を買いにいくことになったというわけなんです。
ね、12時から20時までは、二輪も通行禁止なんです。
アーケードに入ってすぐに、平井商店到着(^O^)/
店内の冷蔵庫には、いろんな「浅茅生」が並んでいます。
その中から、冷やしておいしい「特別純米滋賀渡船六号」と、ぬる燗が最高「純米酒造り三百三拾年」、そして帰宅したらすぐにいただくつもりの「純米活性にごり酒 湖雪(フーシェ)」の3本をチョイス(^_^)v
しかしそれにしても、こんなおいしそうなのを手にしたら、「今すぐ帰って一杯やりたい」って気持ちになっちゃいますね(笑)
ちなみに12月19日まで「滋賀酒ビワイチキャンペーン」ってのをやっていて、購入額に応じてもらえるシールを台紙に貼ってお店に渡すと、長浜の黒壁ガラスがデザインした特製グラスなどがもらえるそうです。
今日は3本も買ったので、シールを6枚ゲット(^_^)v
お店のある地域によってもらえるグラスの絵柄が違うようなので、このシールはキープしておいて、どの絵柄にするか、ゆっくり考えてみたいと思います。
今の時刻は午前10時5分。
ここからは本日の目的地「三国越え」へ向けて、一気に走って行きましょう。
湖岸道路に戻り、R1の下をくぐって瀬田川沿いに、R422を南下していきます。
石山寺や南郷温泉の駐車場には、散る直前の濃い赤のもみじがきれいです。
瀬田川令和大橋を渡り、関津トンネルを抜けて、更に進んでいくと、R307に突き当たります。
ここを左折して、有名な朝宮茶の産地のお茶畑を見ながらR307を気持ちいいスピードで走って行くと、いつもたくさんのバイクが停まっている「セブンイレブン信楽町中野店」が見えてきます。
このセブンイレブン前の「中野」交差点を右折してすこし行くと、県道138号に突き当たります。
ここでまた右折してどんどん南下、
ゴルフ場の脇を抜け、その先にある県道334号との交差点をまたまた右へ進むと「多羅尾」の集落です。
このあたりはクルマもほとんど走ってなくて、貸切り状態で木立ちの間を走り抜けられるのが、すごく贅沢をしている気分にさせてくれます。
だんだん道が狭くなって林道の雰囲気が強まってきます。
そしてそれがまた、イイ~~~!
「気持ちいい~!」「気分いい~!」と陶酔していると、いきなりという感じで三国越林道に突き当たりました。
案内板に従ってここを左折。
午前11時20分、ほどなく「三国越展望台」の駐車スペースに到着しました。
ここで、今日の目的地である「滋賀県のバイクで行ける南の端っこ」をGoogleマップで再確認してみたところ、
なんと!!
先ほどの三国越林道に突き当たる少し前あたりではありませんか!?
「気分いい~~~!」なんて言っているうちに通り過ぎてしまったようです(^◇^;)
まあ、それでも南の端っこに到達したのは事実ですし、今更戻るのも何なので、ミッション①はクリア!ということにして、先に進みましょう。
この階段を上ると展望台のようです。
いろいろな物が見えそうですが、全体的に少しかすんでいるのが残念です(-。-;
もっとよく見ようと、一歩前に出たところ、大きなスズメバチが威嚇するように近づいてきました。
近くに巣があるのかもしれません。
こいつ(スズメバチ)と戦ってまでここに居続ける理由もないので、「わかったよ、邪魔したな」と捨てゼリフを残して、3府県の境が交わる「三国塚」に向かうことにします。
しかし、今日は、大した距離を歩くわけではないと考えて、革ジャンとライディングブーツで来たこともあって、この「三国塚」までの道のりが結構大変でした。
午前11時35分、「三国塚」到着(^O^)/
残念ながら、まったく眺望がききません。
それでもせっかくなので、滋賀県側、三重県側、京都府側にそれぞれ一礼をして「これからもよろしくね」とお願いをして、上がってきた道をさっさと降りてきました。
短時間ではありましたが、まあこれでも一応山歩きなので、ミッション②も完了としましょう(^-^)v
ただまあ、ここではコーヒーブレイクの雰囲気に欠けるため、もっと眺望が期待できる場所、「御斎峠(おとぎとうげ)」の展望台に向かうことにします。
御斎峠は、直線的にはここから北東方向にすぐなのですが、山に阻まれているため、反時計まわりにぐるっと回っていかなければなりません。
現在11時45分、もうすぐお昼です。
さっさと出発しましょう。
「三国越林道」を東に向かい、突き当りの「伊賀コリドールロード」を左折して少し北上、その後左折して県道138号に入り今度は西に進みます。
回り道にはなりますが、くねくねと気持ちいいコーナーが続く楽しい時間です。
所々、落ち葉が降り積もって、絨毯のようになっているのが、ふかふかと綺麗でもあり、滑りそうで怖くもあります(笑)
松の枯れ葉が多いようですね。
御斎峠の手前にあった山口誓子の句碑です。
除幕式には、ご本人が来られたそうです。
「伊賀盆地絶景展望台」!!!
12時25分、御斎峠展望台の駐車場に到着です。
うしろの階段を上っていきます。
しかし、この階段の一段一段の段差が異様に大きくて、めっちゃきつい!
体力を削られ、ヒーヒー言いながら上ることに・・・。
が!
まさに「絶景」です。
「伊賀上野城」を中心とした上野市街と、その奥には立ち並ぶ風車で有名な「青山高原」まで見渡せます。
展望台には、東屋やベンチも整備されていて、ゆっくりと景色を堪能できそうです。
ここで、コーヒーブレイクにしない手はないと思います。
豆は、いつものウタノコーヒーロースタリーさんが焙煎した「こまちブレンド」(^O^)
苦みと酸味のバランスが良く、口に含んだ瞬間に甘い香りが鼻の奥に広がります。
これで、ミッション③もクリアです(^O^)/
それにしても気持ちいい〜 ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
高く広がる青空の下、思い出深い上野の町を眼下に眺めながら味わうお気に入りのコーヒー・・・
バイクに乗っていなければ、経験することがなかったかもしれません。
とは言え、いつまでも景色を見ているわけにもいかないので、そろそろ次の目的地に向かうことにします。
青さん(GSR250S)のところまで戻り、いつものようにナビさん(Yahooカーナビ)に行先を入力して
午後1時10分出発(^O^)
ナビさんの声に導かれるまま、林の中を走り抜けること1時間。
この間、画面がフリーズして音声案内だけで走ったため、どの道を通ったのか全然わかりません。気がついたら、R163に出てました(笑)。
そうこうしながらも、午後2時過ぎに、木津市加茂町のR163沿いにあるカフェ「パドック」さんに到着(^O^)/
ここでランチをいただくつもりだったのですが、かなり時間が押しています(-。-;
あとの予定のことを考えると、甚だ残念ですが、断腸の思いで「昼食抜き」を決断(T_T)
代わりにと言ったら何ですが、以前から何度も訪れているお気に入りのお店に立ち寄りたいと思います。
立ち寄ると言っても、そのお店、実は「パドック」さんの隣なんです。
そう、知ってる人は知ってる「千石おはぎ」さん。
ここは、おはぎも当然美味しいのですが、「焼きもち」が本当に絶品なんです。
その場で食べてもいいですし、家に帰ってからオーブントースターで少しあぶると、これが本当に本当に本当に、美味しい*\(^o^)/*
休日など、お昼過ぎには売り切れていることもあるので、ご注意を!
さあこれでスイーツ購入も完了!と思いきや、ここは京都府。
滋賀県の地元スイーツではないんです。
まあ、おまけみたいなものですね。
地元スイーツは、この先、帰りの道中で購入したいと思います。
「昼食抜き」にして時間短縮しましたが、それでも既に午後2時15分。
さあ、最後のミッション④クリアのため、出発しましょう。
と言いつつ、せっかくここまで来たので、少しだけ寄り道していきたいと思います。
R163を東方向に少し戻って、和束川沿いの府道5号を左折して5分ほど進み、奈良交通「和束高橋」バス停先の信号交差点を左折して坂を上っていくと、よく手入れが行き届いたお茶畑が見えてきます。
そして、そのもう少し先に、
文化庁選定日本遺産に登録されている「石寺の茶畑」が目の前にどど~ん!と広がっています。
ちょうど、晩秋の遅い午後の日差しを受けて、お茶の葉っぱがキラキラとして、茶畑全体が輝いて見えます。
京都府南部に来るとあちらこちらにお茶畑が広がっていて、その濃い緑色のお茶の木のもこもことした連なりを見るのが大好きなのですが、ここはそれが全体として1枚の風景写真のようにまとまって感じです。
ほんとに素晴らしい!
しかし、この風景ってどこかで見たような気がします。
というか、ずっと「もう一度見たい」と思っていながら、いったいどこで見た風景なのか全く思い出せずにいた場所ではないでしょうか?
それは、20年以上前に、たまたまクルマでドライブに来たときに迷い込んだ先で見つけた風景なんです。
そう言えばちょうどその頃、この辺りの山道をいろいろと走り回っていた記憶があるので、これは、まず間違いない、絶対そうだと思います。
長年、探していた場所に偶然のように再会できて、いや~、これは本当にうれしい(^O^)
「僕は、文化庁が認定するずっと前から素晴らしい風景だと心に刻んでいたんだぞ~」(場所は忘れてたけど)って、誇らしい気持ちにもなりますね。
御斎峠からの眺望にも勝るとも劣らない、本日一番の収穫ですね(^-^)v
さあ、長年のもやもやがすっきりしたところで、いよいよミッション④クリアに向けて、もうひとっ走りといきましょう(^O^)/
午後2時30分に石寺の茶畑を出発して府道5号を北東方向に向かいR307で右折、少し行くと朝も通った「中野」交差点に着くのでそこを右折して、あとは案内に従いほぼ道なりに進むこと45分。
午後3時15分、山田牧場さんに到着(^O^)
ここは、2014年7月に長男とのツーリングで来たことがあります。
その頃は、プレハブのような建物の中でお土産の販売をしていたような記憶があるのですが、今はこんなに大きくきれいな山小屋風の建物になっているんですね。
建物内も広くて、お土産品もいろいろなものが売られています。
初めてきた時には、お店の人が「チーズケーキがおすすめで、よく売れています。今日も残りひとつだけです」と言われて、焦って購入した思い出があります(笑)
で、そのチーズケーキがまた本当に美味しかったんですよね。
したがって、本日も迷わず「贅沢チーズケーキ」を購入(^_^)v
これで無事、ミッション④もクリアです。
ということは、つまり、
「滋賀県の東西南北の端っこ巡りツーリング」の全ミッション達成ということになります。
よかったよかった、パチパチパチパチ(拍手)
個人的な満足感に満たされつつ、自宅に向けて安全運転で帰ることにしましょう。
まだ午後3時30分ですが、さすがは信楽、じわじわと寒さが革ジャンの中にも染み込んでくるようです。
走り出すと、先ほどまでと打って変わって体に当たる風が冷たく感じられます。
その冷たさは石山あたりまででしたが、その後大津市街でちょっとした渋滞につかまり、思った以上に時間がかかりました。
午後5時、無事に帰宅(^O^)/
本日の戦利品(笑)
左が千石おはぎさんの「焼きもち」。右が山田牧場さんの「贅沢チーズケーキ」٩(^‿^)۶
平井商店さんの浅茅生3本。
左からぬる燗が最高の「純米酒造り三百三拾年」、「純米活性にごり酒 湖雪(フーシェ)」、冷やして絶品「特別純米滋賀渡船六号」*\(^o^)/*
今回のツーリングの総括(^O^)/
滋賀県に緊急事態宣言が発令されていた9月に「ツーリングに行きたい行きたい行きたい!」という気持ちが我慢できなくなって「『越境は控えて』ってことは、県内ツーリングならぎりぎりセーフだよね」と勝手に自分を納得させてスタートした「滋賀県の東西南北の端っこ巡りツーリング」でしたが、スタート当初から禁を犯して少し越境してしまったり、山歩きで肉離れを起こしたりと、いろいろハプニングもありました。
10月には宣言が解除されたことで越境して県外への移動も可能になりましたが、当初の計画どおり、できるだけ滋賀県から出ずに端っこを巡るように心がけました。
今回は、南の端っこを目指すということで出発したにもかかわらず、肝心の林道多羅尾線が三重県との県境を越える地点を見落として通り過ぎてしまいました。
南の端っこまで行ったことは間違いなのですが、戻ってきちんと確認すべきだったかなあ~と、少し反省しています。
滋賀、三重、京都の3府県境が交わる「三国塚」も興味深かったですが、近くの「御斎峠展望台」からの伊賀上野市街の眺望とコーヒーの味は本当に素晴らしく、いい思い出になりました。
思い出と言えば、もう一度見たいと願っていた思い出の景色が、和束町の「石寺の茶畑」であったことがわかったのも、今回のツーリングの大きな収穫でした。
お土産の地元スイーツと地酒は、これからゆっくりと堪能したいと思います。
これから滋賀県では雪や霜が降りる日も多くなり、山間部へのツーリングなどが難しい季節になっていきます。
それでもきっと私の中の「ツーリングに行きたい虫」が黙っていないと思います。
少しでも条件のよい日を見つけては、あちらこちらとツーリングに出かることになるでしょうね(笑)
総走行距離:172.4km
給 油 量:5.01リットル
燃 費:34.41km/リットル
大津市内の渋滞が響いたかな~
おつかれさまでした、青さんo(^▽^)o